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数理最適化を趣味的に楽しむ。

私とPythonのバージョン

私が最初にPythonを触ったのは2017年頃だった。当時すでにPython 3系の開発も進んではいたが,まだまだPython 2.7の人気が盤石だった時代である。インターネット上のPython関係の記事も,あるにはあったが現在の掃いて捨てるほどあるような様子に比べればまだまだ少なかった。Python 3系よりもPython 2系の情報のほうが量的に充実していたのでPython 2から始めたものだった。特に,かの時点で目下使う必要のあったライブラリの参考書がPython2系ベースで執筆されていたこともあり,Python 3を選ぶ理由は当時見当たらなかった。

しかしほどなくして,Python 3系に乗り換えた。特にハッキリしたきっかけは覚えていない。たしかそのときはPython 3.4にしたような気がする。

今はPython 3.8をベースに,Python 3.7を時々使っているといった調子である。利用可能なtensorflowのバージョンが3.7と3.8では代わるので,そのあたりに依存して切り替えている。しかし自分で機械学習のコードを書くことは今のところないので,ほとんどすべてPython 3.8で済ませている。

しかし,どういうわけだか知らないがPython 3.6を使ったままバージョンを上げる気配のない人が身近にいるのである。Python 3.6以前だと対応しているnumpy, pandasの機能にだいぶ差があるような気がしている。私が書いたPythonプログラムを渡したら動かないと言われたことがあるが,それは私のせいじゃない。

Python 3.9は型ヒントの書き方がずいぶんシンプルになったというのでぜひ取り入れたいところではあるが,abcモジュール等,ほかに熟知しないといけない事柄が多すぎて,便利になるのか手間が増えるのか分からず,乗り換える動機に欠ける。3.10か3.11がstableリリースになって,公式マニュアルに日本語の記述が十分になるまで待ってもよいかと思っていたところである。